- SASとは
- SASの分類
一言に「無呼吸」といっても無呼吸になる原因は様々です。
睡眠時無呼吸の場合は一般的に以下に分類されます。
- 閉塞性無呼吸
- OSA : Obstructive Sleep Apnea
呼吸努力(呼吸運動)は継続していても口や鼻からの気流が停止し、無呼吸を起こすタイプを指します。このタイプの無呼吸は、軟口蓋や舌根部分で気道が閉塞してしまい、窒息状態となるために発生します。
小顎、下顎後退、軟口蓋肥大、口蓋扁桃肥大、巨舌などが単独~複合して影響し、上気道が狭くなることが原因と考えられます。これらに肥満が加わると、無呼吸がひどくなります。また、上気道が狭いと肥満でなくてもOSAは発生します。
- 閉塞性低呼吸
- Obstructive Hypopnea
気道が完全に閉じるのではなく、狭小化のために換気量が少なくなった状態を指します。
- 中枢性無呼吸
- CSA : Central Sleep Apnea
呼吸中枢からの呼吸刺激信号が停止するために、呼吸運動が停止して無呼吸を起こすタイプを指します。脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常です。
肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常がないのに、呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じます。CSAに陥るメカニズムは様々ですが、心臓の機能が低下した方の場合には30~40%の割合で中枢性の無呼吸がみられるとされています。
- 混合性無呼吸
- MSA : Mixed Sleep Apnea
中枢性(CSA)で始まり、途中で呼吸運動がみられる閉塞性(OSA)に移行するタイプを指します。